【要約】反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

「反応しない練習」は、発行部数20万部超ベストセラーの本です。

しかも、Amazonでは「ベストセラー1位」に選ばれています。

筆者は本書のことをまったく知りませんでした。

そのため、最初にタイトルと見たときに「反応しないって無視することだろうか?」と思いました。

ところが違うんのですよ!これが。

この「反応」とは、人が抱える悩みや執着に「ムダなリアクション」をすることなのです。

その「ムダなリアクション」がさら人を苦しめることになります。

「周りが気になって仕方がない」「悩むことが多すぎて疲れる」という人には、本書をぜひ読んでいただきたいと思います。

考えてみてください。

あなたは何を基準に自分自身の「ものさし」を作っていますか?

SNSに依存している人もいれば、周囲の意見ばかり気にしている人もいます。

「他人の意見を聞くな「自分の非を認めろ!」と言っているわけではありません。

でも、世の中には完ぺきな「ものさし」など存在しないのではないでしょうか?

本書には、あらゆる悩み苦しみを解決する具体的な訓練方法が出てきます。

「反応しない」ということの意味を見ていましょう。

「反応しない練習」著者のプロフィール

本書の解説をする前に、著者である草薙龍瞬さんご紹介しておきます。

草薙龍瞬(くさなぎ りゅうしゅん)

・僧侶、興道の里代表。1969年、奈良県生まれ。

・中学中退後、16歳で家出・上京。放浪ののち、大検(高認)を経て東大法学部卒業。

・政策シンクタンクなどで働きながら「生き方」を探究しつづけ、インド仏教指導僧・佐々井秀嶺師のもとで得度出家。

・インド、ミャンマー、タイに仏教留学。ミャンマー国立国際上座仏教宣教大学(ITBMU)専修課程修了。宗派・伝統に属さない独立出家僧として、各地のイベント・講演会・研修に出張も行う。

「反応しない練習」の概要

「反応」とは「ムダなリアクション」です。「ムダ」とはどういう意味でしょうか?

ここでいう「ムダ」とは、自分の思いが叶わなかった場合のさらなる「ムダな行動」のことでしょう。

これが、さらに次の「ムダな行動」を生み出して、人は負のスパイラルに陥るのです。

本書では、人が悩みや不安、そして怒り等を抱える原因を、まず理解することが重要であるとしています。

考えてみてください。

仮にあなたが肥満体で「痩せたい」と思っているとしましょう。

あなたが痩せたいと思っている本当の理由(原因)、次のどれですか

・痩せて女性にモテたい

・皮下脂肪や内臓脂肪をなくして健康になりたい

・20代の頃くらいまで痩せて、もっとたくさん食べたい

どうです。人によって理由が違うことがわかりますね。

原因を理解するとは、それぞれが抱えている悩みや不安の理由と向き合うことなのです。

筆者は、悩みがあることやその悩みの原因が理解できれば、きっとその悩みを解決することができると述べています。

本書の中で「執着」という言葉が頻繁に出てきます。

「執着」とは

一つのことに心をとらわれて、そこから離れられないこと」(デジタル大辞泉より引用)

です。

人はこの「執着」によって悩みや不安、怒りを抱えることになるのです。

これらから解放されるために、「ムダな反応をしない」ことが重要なのです。

以上が本書の第1章で述べられていることです。

第2章以降は、後に出てくる「反応しない練習」から得られるもの」の章でまとめてご紹介します。

反応しない練習ポイント

本書の「練習」とは「訓練」のことです。「修行」といってもいいでしょう。

つまり、頭で理屈として理解するだけではなく、体で覚えていくことが大切です。

そのため、「反省しない練習」のポイントとして、筆者は「体を使った修行法」の3つを選びました。

初めの2つは自分の心の状態を見る方法、3つ目は自己否定をしたいための方法です。

ポイント1.心の状態を言葉で確認する

心の状態を見る方法は3つあります。

「言葉で確認する」というのは、その中のひとつです。

例えば、就活の面接で緊張しているようだったら「わたしは上がっている」と確認します。

残業でパソコンの前に座り過ぎているとき「目と腰が疲れた」「頭が回っていない」と確認しましょう。

確認をしてみて、次の動きをしようとするのであれば、体を動かくことにつながっていますよね。

言葉で確認する行為を通して、「反応から抜け出せる」のです

ポイント2の感覚を意識する

「体の感覚を意識する」するのも心の状態をみる方法のひとつです。

ストレスや疲れがたまった心をリフレッシュする効果があるそうです。

本書ではいろんなバリエーションのエクササイズが出てきます。

この方法は要約すると、普段動かしている体の感覚を意識しながら動くこと、ということでしょう。

「パソコンに見るのに疲れたから、遠くを見てみる」

「ディクスワークし過ぎたので歩いてみる」

それでいいのではないでしょうか?

ポイント3.一歩、一歩と外を歩く

これは、どんなときも自分を否定しないためのエクササイズです。

1時間でも2時間でも、歩けるところまで歩いてみてください、ということです。

最初、筆者には気晴らしの「散歩」にしか思えませんでした。

しかし、違うんですね。

目・耳・鼻・口・肌を使って空、緑、町、人を感じることで、心の自由を取り戻すことができるそうです。

ここまで来ると凡人である筆者の領域を遥かに超えていますね。

「反応しない練習」から得られるもの

本書の第2章以降では悩みや不安の元となるムダなリアクションをさせないための練習が紹介されています。

それぞれの練習をテーマごとに見ていきましょう。

①余計な判断はしない

「判断しすぎる」と人間は疲れるのですね。これが悩みにつながるのだそうです。

判断とは、次のようなことです。

・この事業計画に意義はあるのか? 

彼女とわたしのどちらの好感度が高いか?

・このプロジェクトはわたしを必要としているか? 

余計は判断もムダということですね。

これを繰り返すと負のスパイラルになっていきます。

②マイナスの感情で損しない

人との関りで避けて通れないのが、仕事の関係でしょうね。

例えば、ビジネスで相手の言動が気に食わなかったり、それで頭に来たりなんていうことはよくありますよね。

このような場合、重要なことが2点あります。

・不快になった感情を早くリセットすること

・そして相手とどうかかわっていくかを考えること

このような訓練、実際にやってみないとわからないとわかりません。

心を半分に分けて

・前半部の心は、相手のことを理解する

・後ろ半分の心は、自分の反応を観察する

だそうです。

ここでも、相手との関わりの基本は「判断をしないこと」になります。

③他人の目から自由になる

人には誰でも他人によく見られたいという欲がありますよね。

それを「承認欲」といいます。

「人の目を気にしない」っていう言葉があります。

他人の目を気にして、ムダなリアクションをするより、自分の行動に集中するほうが何ごとも快適にすすめることができるでしょう。

④勝ち負けや優劣にこだわらない

人はどうしても勝ち負けや優劣にこだわるように作られているのでしょう?

勝ち負けや優劣という価値観は、社会の都合によって作り出したものです。

例えば、あなたが親であれば、子どもをいい学校に入学させようとするでしょう?

そのために、優秀な塾に通わせる。

そして、ご近所の子たちよりいい学校に入ったら親たちは喜ぶでしょう?

ああやって一喜一憂することも「承認欲」が作り出した妄想なのです。

「反応しない練習」を無料で読む方法

「反応しない練習」はKindle Unlimitedという本の読み放題サービスで読むことができます。

今なら30日間無料キャンペーンをしているので、登録して30日以内に解約すれば無料で「コンサル一年目が学ぶこと」を読むことができます。

カイジ
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登録方法は簡単

1.登録ページを開く

2.無料体験に申し込む

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1,端末はなんでもいいので登録ページを開きます。

2.申し込み画面が表示されるので、『30日間無料体験』のボタンを押します。

3.普段からAmazonを使っていない人は、ここでクレジットカードやデビットカードなどの登録画面が表示されるので、好きな支払い方法を選びます。

以上で『Kindle Unlimited』の登録は終わりです。

「反応しない練習」要約 まとめ

「反応しない練習」悩み苦しみから解放されるプロセスは、次の通りです。

1.まず「理解」すること

2.「反応しない」を経て

3「納得」へ至ること

これは、ある意味「心の断捨離」ですね。

おそらく本書を読んだほとんどの人たちは「納得」に至ることはできないでしょう。

しかし、日常の中の悩みや怒りなどに振り回されないようになれるかもしれません。

これはやはり、心の余計なものを捨てていく、ということになるのでしょうね。

インターネットが日常に浸透して、もうすでに30年以上経ちます。

総務省が発表しているデータによると、2020年のインターネット全体の情報量は、2002年の6000倍となっているそうです。

現代社会は情報だらけということになりますね。

しかも、その中にはSNSやブログを始めとする個人情報を発信とした真偽の不確かな情報が恐ろしいほど混在しているわけです。

こんな情報の社会だからこそ「ムダな反応をしないようにしましょう」と訴えているのは本書です。

「他人や社会に影響されない」なんて人はなかなかいないでしょうね。

最後になりましたが、本書にではブッダは誰に何を言われても、反応せず自分が正しいと思ったことだけ貫いていた、とありました。

悩みを減らすことができても、決して我々はブッダの領域に入ることはできないと思います。

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