小説「夢をかなえるゾウ1」の〈要約〉と〈学べること〉

小説「夢をかなえるゾウ」の初版が出されたのは2007年でした。

書店で表紙が気になって手に取ったのを覚えてします。

あの後、続編が4冊も出ていたのですね。

それにドラマ化や舞台化もされていたようで、かなり世間を騒がせた小説だったようです。

本書の帯に「累計400万部!日本一売れている自己啓発小説」というコピーが入っています。

ちなみにどれだけ売れているのかとネットで調べてみたところ、2021年7月のgooの調査によると「150人に聞いた自己啓発本の人気ランキング」で「夢をかなえるゾウ1」は1位を獲得していました。

やはり人気のある本だということですね。しかもその人気は今も続けています。

「夢をかなえるゾウ」は、どうしてこんなに売れたのでしょうか?

「日本一売れている自己啓発小説」と訴求していますが、購入した人たちはどのような自己啓発を受けたのでしょうか?

本記事は、「夢をかなえるゾウ1」の「要約」をまとめることと本を読んだ人たちが「何を学んだのか?」ということに焦点を置いて考えてみました。

小説「夢をかなえるゾウ1」を要約すると・・・

「夢をかなえるゾウ1」の主人公は、普通のサラリーマン。

いつも変わろうと思っているけれど、変わることができない、どこにでもいそうな普通の青年です。

ある日、彼の枕元にゾウの姿をしたガネーシャという神様が現れます。

変わりたいという主人公の「僕」に、ガネーシャは毎日課題を与えます。

主人公は、ガネーシャの言動に振り回されながら、課題とひとつずつクリアしていきます。

以上が「夢をかなえるゾウ1」の大まかなあらすじです。

次に、「登場人物の特徴」とこの物語の重要な要素である「今日の課題」を見ていきましょう。

主人公の「僕」とガネーシャの特徴

主人公である「僕」は、自分を変えようと試みる人物で、ガネーシャの課題をひとつずつこなして、成長していきます。

ガネーシャは、人間の体にゾウの鼻、4本の腕を持ったインドの神様。

ただ、この本編ではキャラクターはとても個性的です。

関西弁でしゃべり、ヘビースモーカー。

松下幸之助を「幸ちゃん」、本田宗一郎を「宗ちゃん」などと著名な人物をも愛称で呼びます

また、人のお金をちゃっかり使うという非常識な神様です。

前述の通り、この小説はテレビドラマにもなっていて、主人公の「僕」を小栗旬さんが、ガネーシャを古田新太さんが演じているのです。

また、アニメーション化もされています。

その時の声優を主人公「僕」を草彅剛さん、ガネーシャを笑福亭鶴瓶さんがされています。

何となくキャラクターのイメージが湧いてくるでしょう。

今日の課題=ガネーシャの教え

この物語の中で「今日の課題」として登場してくる「ガネーシャの教え」は非常に重要な要素です。

神様のガネーシャは、変わりたいと思っている「僕」に毎日、課題を与えていきます。

面白いのは、その課題がミッション形式で与えられていくこと。

そして、主人公の「僕」はその課題と毎日戦っていくことになるのです。

ここがポイントです。

読者をしている皆さんは主人公の「僕」が考えたり、苦しんだりしていることを自分自身に置き換えるようになります。感情移入ですかね。

これが「夢をかなえるゾウ」の仕掛けと言えるでしょう。

今日の課題とは?

物語の中でガネーシャは、主人公である「僕」に29の課題を与えます。

その課題は、一般の人にとってそんなに難しくないものです。

物語の前半に出てくる課題をいくつかご紹介しましょう。

・靴を磨く

・お釣りを募金する

・食事を腹八分目におさえる

・人が欲しがっているものを先取りする

・会った人を笑わせる

・トイレ掃除をする

・まっすぐ帰宅する・・・などなど

課題1 【靴を磨く】

最初にガネーシャが、「僕」に与えた課題は「靴を磨く」でした。

前述のとおりそれを実践したのはイチロー選手です。

読まれている人もわかりると思いますが、自己啓発のために自分が少しでも上に立とうとしている人間にとって、靴磨きとはどれだけの価値があるのだろう?と疑問に思うものです。

主人公は、靴を磨いて思った以上に気持ちがよかったという感想を持ちますが、でも靴磨きで自分だどれだけ変われるのか?ていう疑問を持ち続けます。

課題10 【一日何かをやめてみる】

一日何かをやめてみる、という課題に主人公の「僕」は帰宅後、テレビの電源をつけるのを止めます。

ノートパソコンも起動させず、珍しく本を読むことにしました。

そこにガネーシャは入って来ます。

「テレビを見ないようにとか、本を読むようにといった意識を変えるだけでは、不十分だ」

そう言ってテレビの電源コードを抜くのです。

「電源コードを抜くような具体的な行動を起こさなければ、やめたことにならない」とガネーシャは言います。

主人公の「僕」は、わかったようなわからないような・・・感じでのようでした。

最後の課題【やらずに後悔していることを今日から始める】

ガネーシャが「僕」に与える終盤戦に「やらずに後悔していることを今日から始める」という課題が出てきます。

主人公の「僕」はガネーシャと話をして、一番後悔していることは自分が「建築の仕事に就きたい」という思いを捨てて、利益だけを追っかけて、今の仕事についていることだと気づくのです。

夢に向かって、主人公の「僕」は計画と立て始めます。

今日の課題のネタは?

ガネーシャの出す課題は、過去の成功者がやったこと、あるいは書き残したことだったのです。

( )の中が、その成功者またはその言葉を残した人です。

・靴を磨く(イチロー)

・お釣りを募金する(ジョン・ロックフェラー/アメリカの石油王)

・食事を腹八分目におさえる(釈迦)

・人が欲しがっているものを先取りする(ヘンリー・フォード/フォードモーターズの創設者)

・会った人を笑わせる(ハーバート・ケレハー/サウスウエスト航空の共同創立者)

・トイレ掃除をする(松下幸之助)

ガネーシャがなぜ過去の成功者のやったことを、主人公の「僕」に課題をして与えていったのでしょうか?

その疑問を解くために、まずいくつもある課題を取り上げて、具体的に見ていきましょう。

ガネーシャが言いたかったこと

いかがでしたか?

ガネーシャの課題を3つほど取り上げて、それに対する主人公「僕」の反応や対応を見てきました。

「僕」に25の課題を与えた辺りでガネーシャは、そろそろ自分が去らなければならないことを告げます。

確かに「僕」はガネーシャの課題を多くこなし、たくさんのことを学びました。

でも、ガネーシャはこのままでは「僕」は変わらないと明言します。

課題はガネーシャに与えられたもので、その教えに答えることで、「僕」は変われると「期待」しているからだとガネーシャは言うのです。

つまり「期待をしている限り、現実は変えられない」ということ。

随分と気を使ったのですが、かなりネタバレをしてしまいましたね。

ガネーシャの課題はすべて過去の成功者が残したものでした。

それらは多くの書籍として残っている通り、見ようと思えばだれでも見ることができます。

しかし、それを読んだだけでは成功はしません。

なぜなら「書いてあることを実行しないから」です。

つまりガネーシャが言いたかったことは、そういうことです。

まとめ

今回、小説「夢をかなえるゾウ1」の要約と伝えたかったことを書くのにあたって、筆者は今回、kindleで本書を読みなおしました。

再読してみて「夢をかなえるゾウ1」が幅広い層に長く、支持されている理由が改めてわかりました。

ガネーシャの言う通り、自己啓発の本や成功者の言葉を読んでも、読んでいるだけでは身に付きません。もちろん、偉くもなれません。

本書の中に次のようなガネーシャのセリフが出てきます。

「もし自分が変われるとしたら、行動して、経験した時や。そんな時やで」

「夢をかなえるゾウ」から学べることは、つまり「行動をしないと、結局、自分は変わらない」ということです。

そう思って、課題を行動にして継続し続けると、夢がかなうかもしれません。

もちろん、夢への「期待」だけが大きくならないように。

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