読書していて内容が頭に入らない原因と対策

読書をしていて、内容が頭に入らないけどなんでだろう?対策はあるのかな?

この記事ではこんな疑問に答えていきます。

「読書して内容が頭に入らない」これは読んだ本の内容が「理解できない」という意味でしょう。

 

平成30年度「国語に関する世論調査」によると、65%以上が「読書量は減っている。」と回答しています。つまり、日本人の読書離れ、読書嫌いが進んでいるということです。

日本人の読書離れ、読書嫌いが進んでいった理由はいくつかあります。

その中のまず1つ目は「読書以外の娯楽が増えた」からでしょう。

ここでいう娯楽とは、スマホ、ゲーム、サブスク配信、ゲームなどのことです。

2つ目の理由は、「生活の中でスマートフォンの利用時間が増えた」からです。

2021年の「スマートフォン利用者実態調査(MMD研究所)」によるとスマートフォンの利用時間は「2時間以上3時間未満」が19.7%と最も多い」という結果が出ました。

スマートフォンは本よりも持ち運びやすく、欲しい情報を簡単に手に入れることができます。

最後の理由は「本を読んで得た知識は、すぐに使えるものではない」ということです。

スマートフォンやパソコンに慣れている現代人は、ハウツーもののSNSや配信動画で手っ取り早く、知りたい情報を知ることしか必要としません。

それほど読書は現代人の生活の中での役割、ポジションが変わってきているのでしょう。

ここでは、読書していて内容が頭に入ってこない原因とその対策について考えていきます。

読書で内容が頭に入らない原因

前述の通り「読書して内容が頭に入らない」とは、本の内容が「理解できない」ということです。

それでは、なぜ理解できないのでしょうか?

その原因は次の2つです。

・興味のない本を読んでいる
・目的がない

それぞれの説明をしていきます。

興味のない本を読んでいる

人は自分で読みたいと思って手に取った本は最後まで読むものです。

しかし、興味がない本というのは、読んでも理解できません。

それはその情報が自分には重要ではないと判断してしまっているからです。

つまり、興味がないということと記憶するのは難しく、残念ながらその内容は頭に入ってきません。

目的がない

何のためにその本を読もうとしているのかが、あいまいな場合、読書の途中で迷子になることがあります。

知りたい情報や解決したい問題などその本を読む目的がはっきりしていれば、本の内容は頭に入ってくるわけです。

1度、自分の本の選び方を見直してみてください。

読書で内容が頭に入らない人がやるべき対策

前述の通り読書で内容が頭に入らないのは

「興味のない本を読でいる」
「読む目的があいまいである」

ということが原因です。

まずは、その原因を克服して、合わせて内容がより頭に入ってくる対策を紹介します。

好きなジャンルの本を読む

読書で本の内容を頭に入れるためには、興味のある本を選ぶか、あるいは読む目的を明確にすることによって、自分の好きなジャンルの本を選ぶことです。

自分の好きなジャンルの本を読むことで、読書習慣は自然に身についてきます。

また、読む量が増えることによって、そのジャンル以外の本への知識や関心が広がっていくことでしょう。

本の内容を誰かに伝えるつもりで読む

これは読書だけのことではありませんが、人は入ってきた情報を人に教えることで、その情報をしっかり自分のものにしていきます。

したがって、本を読むときに読んだ後にその本の内容を伝える、という課題を与えられて本を読むと、その内容は頭に染み入るように入ってくるはずです。

1度、そのつもりで読んでみてください。

音読する

文字を目だけで追いかける黙読と違って、音読をすることによって視覚、聴覚に加えて文章を読むわけですから、体全体で集中して本の内容に向き合うことになります。

この方法は1冊すべてを行う必要はありません。

自分が特に重要であると思うところ、あるいは頭に入ってこないところで挑戦してみてください。

理解度が変わってくるでしょう。

読書で内容が頭に入らない人が気をつけるべき本の選び方

読書で内容が頭に入らない人が気をつけるべき本の選び方の基本は、「興味のある本を選ぶこと」です。

これについては、すでに「内容が頭に入らない人がやるべき対策」のところで記述しました。

これに加えて、2つのポイントをご紹介しましょう。

自分の知識・読解レベルに合った本を選ぶ

もし、選んだ本がどんなに価値の高いベストセラーだったとしても、読む人の知識や読解レベルに合っていない場合は、当然内容は頭に入ってきません。

本を読んでみて、知らないワードや内容が出てくるようであれば、それは読んでいる人にとってレベルの高い本になります。

したがって、ビジネス書であろうと学術書であろうと重要なのは「自分のレベルに合った本を選ぶこと」です。

本を選ぶ場合は、書店で実際に本を手に取ってみて内容を確認することがベストです。

もちろん、本のネットショップでレビューや要約を見ていただければ、本のレベルはわかります。

分厚い本を選ばない

ダイヤモンド社の「独学大全~絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法~」という本をご存じですか?

「独学大全」は、独学の達人である読書猿が書いた「勉強法の百科事典」なのですが、788ページの分厚い本です。

この本のPRのために持ち出してきたわけではありません。分厚い本の例として出してきただけです。

本が分厚い、ということはその情報量も比例して大量であるということです。

分厚い本は本の内容が頭に入ってこない、というより情報量が多すぎて挫折してしまう可能性があります。

分厚い本は選ばないことをお勧めします。

読書で内容が頭に入らない人におすすめの本

読んだら忘れない読書術(サンマーク出版 著・樺沢紫苑)

本書では、本の内容を記憶するためにアウトプットが大切であることが具体的に書かれてあります。

本記事と関係深い「読書のメリット」「アウトプットの方法」「おすすめの本の選び方」など、読書を続けていくためのポイントがわかります。

頭がいい人の読書術(すばる舎 著・尾藤克之)

本書の表紙に「1冊10分でインプットし、30分でアウトプットする技術!」というコピーが載っています。

つまりこちらも頭に入れた内容を外に出すことを勧めています。

ここでいうアウトプットというのは、読んだ本を整理するだけではなく、自分で書いた著書なども含まれているようです。

レバレッジ・リーディング(東洋経済新報社 著・本田直之)

レバレッジ・リーディングとは、多読のことのようです。レバレッジとは「てこの原理」のことで、多読することによって相乗効果的に情報を活用することができるということでしょう。

紹介サイト中で「ビジネス書の多読こそが最高の自己資本」というコピーがあります。

まとめ

以上、「読書していて内容が頭に入らない」ということの「原因」と「対策」をまとめてみました。

冒頭に書かせていただいた通り、現代人は必要な情報をほとんどスマートフォンで集めてきます。

身の回りのほとんどのことをそれらの情報で済ませることができるのです。

そのために本で何かを調べるという機会が減りましたよね。

調べるというのはビジネス書やハウツーもののことです。

それ以外にも小説を読む機会も減ったと思います。

これも冒頭で書きましたが、本でなくてもテレビやサブスク配信で小説の代わりとなる情報をインプットすることができるのです。

この場合も目で文字を追いかけるだけではなく、動画や音声によってよりリアルにストーリーや登場人物の感情が見ている人に伝わってくるのです。

情報量が多くなりすぎたために、人は調べたことをすぐに忘れていまします。

いや、忘れるというより覚えることもしないでしょう。

身近にあるスマートフォンで調べれば、どんな情報もすぐにわかるわけですから。

あるいは動画や音声で物語を見ることは、その物語を理解しやすいのは事実でしょう。

しかし、視覚や聴覚に訴えない分、小説が読者に与えてくれる「想像力」を衰えていくばかりです。

本を読むことは現代人が行っているインプット行為に中で最も手間がかかって、効率の悪い印象を与えます。

しかし、本から得た情報や知識は、確実にその人のものとなり、活用することができるのです。

多くの本は「理由・根拠・効果」などが広く深く学ぶことができるため、自分の考えをまとめたり、自分の意見を言えたりできるようになります。

スマートフォンでモノを調べているばかりではなく、1度リアルな書店に行ってみてください。

あたらいいものを発見できると思いますよ。

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