【要約】「コンサル一年目が学ぶこと」からビジネスマンが得られるものとは?

「コンサル一年目が学ぶこと」を簡単に要約で読みたい

そんな人に向けてこの記事は書かれています。

「コンサル一年目が学ぶこと」の表紙の帯に小さな文字で「職業、業界を問わず一生役に立つ」というコピーが入っています。

本書を読む確かにその通りであることがわかります

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「コンサル一年目が学ぶこと」の概要

ここに出てくるスキルは、基本的なものであるからこそ、汎用性の高いものばかりでした。

その理由は、各界で活躍する元コンサルタントの方たちを取材して、「新人時代に学んだことで15年後も役に立っているスキルは何か?という調査して、その中で重要なことを30のスキルにまとめたものだからでしょう

本書では、そのスキルを次の4つに分けて解説していきます。

  • 話す技術
  • 思考術
  • デスクワーク術
  • ビジネスマインド

しかも、それぞれのスキルを新人コンサルタントの実体験に沿った形で紹介します。

だから、そのスキルがどのような業務で、どれくらい役にたつのか、ということが実感できるのです

コンサル一年目が学ぶことはタイトルで損をしていますね。

本書はコンサルタントの新人社員や社会人1年生が読む本ではありません。

初心を忘れかけている中堅社員以上の人たちが読むべき本です。

「コンサル一年目が学ぶこと」の著者プロフィール

本書の解説をする前に、著者である大石哲之さんご紹介しておきましょう

大石さんのプロフィールは次の通りです。

大石 哲之(おおいし てつゆき)

1975年東京生まれ慶應義塾大学環境情報学部卒後。

アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社。

就職支援ベンチャーの起業を経て

株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役(現職)

株式会社タグボート監査役(現職)、一般社団法人デジタルマネー協会理事。

コンサルティングとキャリア支援の経験を生かし、ビジネススキル、グローバル化、新しい時代の働き方などについて著作活動を行っている。

・代表著作に「過去問で鍛える地頭力(東洋経済新報社)」「3分でわかる ロジカル・シンキングの基本(日本実業出版社)」「コンサル一年目が学ぶこと(以上、ディスカヴァー21)」などがある。

「コンサル一年目が学ぶこと」の要点

冒頭本書は、コンサル1年目だけではなく、中堅社員以上の人たちが読むべき本だ」と書きました。

でも本書では、コンサル1年目(あるいは社会人1年生)がクライアントや上司と対等に話でできること視点も忘れずに書かれてあります。

それは本書の要点を3つにまとめました。

要点1 「数字」という事実を語る

コンサルタント1年目でも「動かしようのないファクト(事実)」を語れば、経験豊かな上司やクライアントが話を聞いてくれる、ということです

このファクト(事実)の最たるものが「数字」

そう言われてみると、数字というファクトは「説得力」があることがよくわかります。

要点2 ビジネスで一番大事なことは「相手の期待を超え続けること」である

これも新人のコンサルタントのためだけのスキルではありません。

その仕事でも「相手の期待を超え続けること」は、非常に大事なことです。

超え続けるからこそ、依頼が継続されるのです。

相手の期待を超え続けること」ためにはまず相手の期待の中身を把握すること。

そして、相手の期待を超えるための努力を行うこと、を勧めています。

要点3 作業を始める前に「手順」を考える、手順の段階で「合意」を得る

この要点は、本書の中にある実務で起こしそうになった失敗を見ていただいた方がわかりやすいかもしれません。

つまり、最終の成果物を見せて相手に納得させるのではなく、手順の段階でちゃんと合意をもらうことが重要だ、ということです。

このスキルは特にチームワークなど複数の人間が関わる場合に有効だと思います。

「コンサル一年目が学ぶこと」から得られるもの

本書は、「話す技術」「思考術」「デスクワーク術」「ビジネスマインド」という章に分けて、スキルを紹介しています。

ここでは、「話す」「思考」「デスクワーク」の中で特に会得してほしいものを選びました。

(1)相手が理解できるように話す技術

コミュニケーションにおける重要なスキルは、以下の4つです。

  • 結論から話す
  • 数字という事実で語る
  • 相手が理解できるように話す
  • 相手の期待値を把握する

「結論を話す」というのは、短い時間で必要なことを伝えるために結論から話すことが重要です

ふだん話すときも、会議の運営も、報告書やメールも、全て結論から話すことを勧めています。

物事を説得力のあるようにするためには、「数字」で事実を伝えることが一番です。

たとえば、「顧客の大半が女性なので・・・」ではなく、「顧客の90%は女性なので・・・」とした方が説得力があり、人を安心させます。

「相手が理解できるように話す」とは、自分が常識だと思っていても、相手は何も知らない前提で話を始めることが重要であるということです。

重要なのは格好を付けることではなく、わかってもらうことです。

「相手の期待値を把握すること」は、要点2でも書かせていただきましたが、コミュニケーション上では最も重要なことです。

そのためには次の4点をしっかり抑えて仕事をしてください。

  • その仕事の背景や目的
  • 具体的な仕事の成果イメージを明確にする。
  • クオリティ(どの程度のものをいつまでに仕上げるか?)
  • 優先順位、緊急度

(2)効率よく仕事を進めるための思考術

効率よく仕事を進めるために重要なスキルは、以下のつです。

  • 考え方を考える
  • ロジックツリーで漏れなく、ダブりなく
  • 常に自分の意見をもって情報にあたる

「考え方を考える」とは、前述の要点3に出てきた「いきなり作業に入るのではなく、まずはどう考えれば答えが出るのかを考えることが重要だ」ということです。

そのためには次のような順番で業務を進めてください。無駄な作業をせずに済みます。

  • どのように考えたら答えが出るのか手順を考える
  • 手順を考えた段階で合意をとる
  • 細部の作業を進める

ロジックツリーとは、様々な問題を分解の木として原因や解決法を発見する際に活用できるひとつの課題解決フレームワークです。

ロジックツリーを使うことで大きくて複雑な問題を小さな問題に分解することができます。

そして、それぞれの小さな問題を分析することで全体の答えを出すことができるのです。

常に自分の意見をもって情報にあたる」とは、情報や人の意見を鵜呑みにしてはいけない、ということです。

ビジネス能力は情報量ではなく考えること、つまり自分の意見を持つこと需要なことなのです。

(3)効率的に作業を進めるためのデスクワーク技術

効率的に作業をすすめるためのディスク―ワークには、議事録作成方法や課題管理表の作成などがあげられていますが、ここでは「プレゼンのパワーポイント」の1点に絞りました。

プレゼン資料のパワーポイント1枚の基本構成は次の4つです。

  • タイトル
  • 根拠となる数字や事実表やグラフ、あるいは写真など根拠となるデータを1点だけ載せること
  • 自分の解釈・主張部分グラフや表から、何をどう読み取り、何を主張するかを明確に書くこと(最も重要)
  • 出所効率的に説得力のある資料が作成できます。

「コンサル一年目が学ぶこと」を無料で読む方法

「コンサル一年目が学ぶこと」はKindle Unlimitedという本の読み放題サービスで読むことができます。

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以上で『Kindle Unlimited』の登録は終わりです。

「コンサル一年目が学ぶこと」まとめ

本書を読み終わって、考えてことは「コンサルタントという仕事は何だろう?」ということでした。

コンサルタントの語源はconsult」=「相談する」あるそうです。

コンサルティングとは、会社の役員・経営者クラスに解決策・方針を示し、企業の発展を助ける業務と定義されています。

そんな重要な業務を行うコンサルタント1年目が学ぶ「スキル」を解説しているのが本書です。

しかし、冒頭でも書きましたが、これはコンサルタントだけの話ではなく、ビジネスマンとしても基礎的なスキルが凝縮されたものでした。

だからこそ、筆者の言う通り15年後でも役立つ普遍的なスキルなのだと思います。

コンサルタントがなぜ、本業でもない企業の経営方針や戦略にアドバイスする位置に立てるのか?ということを考えると、それはやはりその企業の中からモノを見ずに、第三者的に分析ができるからだと思います。

そのために、例え経営者ではないとしても、ビジネスマンには業務を俯瞰的に見ることができるスキルが必要になってきます。

そうなるための基本のスキル、あるいは問題解決をするためのヒントが本書にはたくさんあります。

「コンサル一年目が学ぶこと」は、コンサルタントではなく普通のビジネスマンが読むべき良書です。

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