この記事ではこんな疑問に答えていきます。
今どきの高校生の人たちは何に興味を持って、何に感動するのでしょう?
これだけ情報が氾濫して、情報をインプットするメディアが多い時代だからこそ、高校生に読むべきだとおすすめの本を9冊選びました。
選んだ基準は筆者の私見です。偏っていたらお許しください。
Contents
高校生におすすめの本【小説3選】
高校生のみなさんにおすすめする小説のテーマは「青春」です。
『風が強く吹いている』 三浦しをん(著)
いきなり箱根駅伝を舞台にした青春スポーツ小説です。
主人公たちは高校生ではありませんが、有名でもない大学が駅伝部を作って、箱根駅伝に挑戦していく姿を描く物語です。
箱根までの道のりは遥かに遠く、それでも部員たちは諦めずに進んでいきます。三浦しをんさんの目の付け所は本当にユニークです。
三浦さんは、選手たちひとりひとりの魅力をしっかりと読者に伝えていきます。
『夜のピクニック』 恩田 陸(著)
「夜のピクニック」も青春小説です。
高校生活の最後を飾るために全校生徒が夜通し80Kmを歩き続けるイベント「歩行祭」。
ここで複雑な関係にある2人の高校生が、微妙な距離を保ちながら歩き続けます。秘密といえるその問題を解決するためにその男女は歩き続けるわけです。
いや・・・これ以上いうとネタバレになってしまうので止めましょう。
高校生のみなさんもこの本を読みながら、自分たちの問題解決のために歩き続けてみてはどうですか?
『図書館戦争』 有川 浩(著)
3作目には、SFと恋愛、社会問題に振ってみました。
「図書館戦争」は近未来の日本を舞台に、図書館の自由を守る図書館隊を主人公にした物語です。
ご存じの方もいるでしょうが、有川さんは無生物に感情を持たせるようなSFを書く人です。
そこに恋愛が入ってきて、社会問題も取り上げていきます。
今の時代、デジタルから情報を得ることが多いですよね。
改めて本に触れてみようと思った人は、図書館に行ってみてください。
スマホからでは手に入れることができないものがきっと見つかるはずです。
高校生におすすめの本【ビジネス書3選】
高校生の人たちに改めておすすめすべきビジネス書と呼べるものは少ないと思います。
そこで、ここでは受験勉強のように暗記するのではなく、「咀嚼する=つまり知識を自分自身のものにする」ことができると考えられる本を選びました。
『ムダにならない勉強法』 樺沢紫苑(著)
この本を要約すると「インプットするだけでなく、アウトプットすることで、より効率よく学習できる」となります。
つまり「読むこと」だけではなく、「音読」したり、「書き写し」てみたりすることで知識は自分のものになっていくということです。
このことはおそらく社会人が学生時代を振り返って実感することでしょう。
ただ、社会人になってもなかなか実践に結びつかないものです。
「書くこと」はいつの時代になっても必要な技術なので、本書は文章を書くことが苦手な人におすすめします。
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』 古賀 史健 (著)
本書も文章を書くためのノウハウをまとめたものです。
紹介文の中で「話せるのに書けない!」人のための“文章の授業”と明記されているのでまったくそのままの内容です。
「文章の書き方をまとめた本」は世の中にたくさん出ています。
人によってつまずいているポイントは違っているでしょう。
そのため解決方法も人によって様々です。
しかし、本書は「学校で書く技術を教えてもらえなかったでしょ?だからここで教えます」というスタンスで書かれたものです。
その思いをタイトルすると「20歳の自分に受けさせたい文章講義」になったと推測できます。
この本は、大学受験にも社会人になっても役に立つと思います。
『本を読む人だけが手にするもの』 藤原和博(著)
本書は、リクルートでの経験を活かして、東京都の中学校で初の民間校長を務めた藤原和博さんが書いた本です。
そんな教育者の方が書いた本なら「既存的な本の重要性」について書かれている思いきや、単なる情報集のための読書ではなく、読書が人ももたらすメリットを分かりやすく解説する本でした。
ページをめくると「人生を変える本との出会い方」とか「読書で人生の鳥瞰図を獲得する」など非常に興味深い見出しが並んでいます。
「本の正しい読み方を勉強しよう!」と構えるのではなく、読書の面白さを広げるための入門書として読んでみてください。
本書の見出しにあるように「人生を変える本との出会い」があるはずです。
高校生におすすめの本【自己啓発本3選】
高校生というのは、これからの人生で自分の考え方を築いていくための価値観や情報を吸収する時期だと思います。
そのため「自己啓発」というより、普段日常で見たり、感じたりすることがない「社会」や「生活」を体感できる本を選びました。
『坂の上の雲』 司馬遼太郎(著)
前出の「本を読む人だけが手にするもの 藤原和博(著)」で述べましたが、この本が筆者にとっての「人生の出会いの本」です。
筆者は「坂の上の雲」で「人は何のために仕事をするのか?」ということを学びました。
「坂の上の雲」は日清戦争、日露戦争の時代に朝敵とされる松山藩出身の軍人秋山好古・真之兄弟と正岡子規の辿った人生を描いた超大作です。
この物語の最大のポイントは彼ら主役3名が朝敵である松山藩の人間だったことです。
その意味を理解するためにも一度、読んでみてください。
きっと自分の役に立つことを発見することができます。
『深夜特急』 沢木耕太郎(著)
インターネットを使って世界中どこの場所でも見られて、情報を得ることができる時代だからこそ、あえて沢木耕太郎さんの「深夜特急」を選びました。
この本は、著者の沢木さんが1970年代前半に実際に、香港から中東を経由してロンドンまで行った旅行体験をもとに書かれた話です。
本が発刊された後、バックパッカーのバイブル的存在となったそうです。80年代以降の個人旅行の火付け役的な役割を果たしています。
インターネットではなく、自分の足で歩き、自分で見て、話をしてくること。
この本で理解してほしいことは、それが「重要だ」ということです。
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』 ブレイディみかこ(著)
この本は「貧困」「差別」というまさにイギリスの社会問題に子どもたちが直面してしまう現実を親の目から描いている物語です。
11歳の息子のフラットは、貧乏で差別の多い学校に転校するところからこの物語は始まります。
物語の中にフラットが悩んで、悩んで、悩みぬいた末に言った言葉あります。
「だって君は友達だからだよ」
この言葉の意味を知りたいなら、ぜひ「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」を読んでみてください。
「差別」という言葉の意味を改めて教えられます。
高校生におすすめの本まとめ
・風が強く吹いている
・夜のピクニック
・図書館戦争
・ムダにならない勉強法
・20歳の自分に受けさせたい文章講義
・本を読む人だけが手にするもの
・坂の上の雲
・深夜特急
・ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
高校生の頃の読書といえば「面倒くさい」「忙しくてそんな暇ない」と思いがちだと思います。
しかし、この記事を書いてみて改めて感じたことは、いま高校生はたぶん実体験がすくないだろうなあ、ということです。
このことは、読書に関わらずあらゆることに言えることです。
それは、ほとんどのことがインターネットでいろんなことができるからです。
調べたことが事実なのか、嘘なのか、信じていいのか、信じないのか・・・そういうことも考えずに、ネットの情報をうのみにしてしまう。
そのようになるのは、あふれるほどの情報量の中で物事を判断する基準を持ってないからです。
読書はある意味、その「判断基準」を身に付けるための最も身近な手段です。
もちろん、本を読むたびにその基準は変わっていくかもしれませんが。
インターネットと比べると、今の読書は立派な「実体験」です。
そんなつもりで読書をしてもらえると読書そのものがあなたの役に立つと思います。
