そんな人に向けてこの記事は書かれています。
神メンタル!?
「神っている」というのは、2016年の流行語大賞に輝いた言葉です。
神が乗り移ったような超人的な技能や常識では考えられないような様子をいうそうです。
そして、メンタルとは日本語の意味としては「精神」のことです。
ということは、「神メンタル」とは神が乗り移ったような超人的な「精神」のことになりますよね?
しかも、タイトルの後に出てくる「心が強い人」も同じ意味。
そりゃ、精神が神っているほど強い人の人生は思い通りだろう!?と言いたくなりますよね!?
ところが、著者は「はじめに」でそのクレームに次のように回答してくれています。
「強い心」は、科学的に「作り出す」ことができる
強い心を科学的に作ることができる!?
そして、心の強いの「人生」は思い通りになると著者は言っています。
思い通りになる理由は、心の強い人が「今の自己評価」ではなく、目標を達成した「未来の自己評価」で生きているからだそうです。
これは反対の事例を上げた方がわかりやすいでしょう。
「心が弱い」と「自己評価が低い」状態でものごとに取り組むことになります。
そうなると「自分にはできないかも」「失敗すしたらどうする?」となってしまうのです。
そして気が付いたら「やらなくてもいい理由」を探し始めている、という結論でした。
なるほど、筆者のおっしゃる通りです。
「自分にはできない」と思ってしまったら人間は何もしませんね。
ましてや「やらなくてもいい理由」を探して、自分を正当化するなんてもってのほかです!
「強い心を作り出す」というのは、それほど難しいものではないのでは?という気持ちになってきました。
なにしろ「科学的なできる」いう話ですから。
Contents
神メンタル 著者のプロフィール
本書の解説の前に、著者である星 渉さんのご紹介しておきます。
星 渉(ほし わたる)
著作家、経営コンサルタント
株式会社Rising Star代表取締役。1983年宮城県仙台市生まれ。
大学卒業後、一部上場大手損害保険会社に入社。
当時シェア16%しかなかった優良企業との取引を50%までに拡大。
その実績を基に、入社4年目で、取引総額30億円の地方大手企業グループの中核会社の担当を史上最年少で勤めた。
また、900回以上の経営者、営業マネージャー、セールスマンを対象とした企業研修を実施した経験を持つ。
「神メンタル「心が強い人」の人生は思い通り」の概要
筆者が伝えたかったことは、次の「思い通りに生きる公式」です。
「思い通りに生きる公式」 現実(未来)= ①目的地 × ②手段 × ③メンタル
本書ではこの「メンタル=心」を強くするための実践的な手法を伝授していきます。
まず、この公式を説明する上で、多くの人が「目的地=目標の設定が間違っていること」を指摘します。
確かに目標の設定を間違えると、達成どころか、挫折する確率が高くなるでしょう。
次は、人間が変化を嫌がる本能も持っているため、心を強くすることができない、ということです。
心を強くする、つまり自己評価を変えないかぎり、強い心になりません。
変化を楽しむことが重要なのです。
それから、心を強くするための最高の行動力を手に入れる方法として、具体的な方法をいくつか紹介しています。
一つは目標が大きすぎると感じたなら、できることが見えるまで小さく分解すること。
そして、なにをやりたいかより、なぜやりたいかを自分自身に問いただすこと。
最後に自己評価を高くするために、今の自分の評価ではなく、未来の自分の自己評価にすることをすすめています。
今の自分の自己評価とは、現在目標していることを達成することができていないまさに今の自分のことです。
「自分は達成できるんだ」という自信を持って、行動の臨むことが結果につながるんだということです。
「神メンタル「心が強い人」の人生は思い通り」のポイント
前述の概要で本書の重要なポイントは書いてしまいました。
そこで、筆者の私的な観点から気に入ったポイントを3つ選んでみました。
本書の趣旨からかなりずれているかもしれませんが、お許しください。
ポイント1.パソコンのパスワードを「自分の目標」に変更する
この行為は、言葉によって自分を変えていくことをすすめている章に出てきている言葉です。
お恥ずかしい話、本書の中でこの言葉が一番、気に入りました。
確かに、人間は身の回りに「座右の銘」のようなものを貼っておいた方が、それ見るたびに気持ちが改まるのでしょうね。
いや、思い出すと言った方が正しいのかもしれません。
結局、筆者は情けない話ですが、パスワードを決める前に、目標の設定が必要であることに気づくわけです。
ポイント2.悩みは頭の中で悩まず、紙に書きだす。
悩みの数は自分が思っているほど多くない
そうなんです!このコメントはおっしゃる通り!
企画書を作ろうとしている時にこのことを実感します。
企画書を作ったことがある人はわかると思いますが、企画書づくりの手順は次の通りです。
・提案するクライアントの問題点を見つける
・見つけた問題点を課題に置き換える
・その課題を解決策に言い換える
ここで重要なことは、課題の解決策ができるのが、提案する会社だけであるということです。
競合がみんな解決できたら、コンペになりません。
そんな時、筆者は紙に書きだします。
もちろん、自分が思っているより悩みが増える場合もありますが…。
ポイント3.試してみたいと思ったことがあったら即実行
本書では、これは目標を忘れないための工夫として、紹介されています。
もっともなことですね。行動を起こさないと、結果は出ないのですから。
筆者の即実行のすすめ方が過激です。
本書を読んでいる途中で、これを実行してみようということが見つかったら、本を閉じてすぐそれを実行してください、と述べています。
そんな時に筆者が思いつくのは、目標とはまったく関係ない「風呂の掃除」とか「忘れていたジョギング」とかですね。
でもわかります。思いついたらやるべきでしょう!何でも。
「神メンタル「心が強い人」の人生は思い通り」の本から得られるもの
冒頭に書かせていただいた通り本書で言うところの「神メンタル」や「強い心」は、誰も手に入れることができないくらい凄い「精神」の話ではありません。
元プロ野球選手のイチローさんが次のようなことを言っています。
今自分にできること。頑張ればできそうなこと。そういうことを積み重ねていかないと、遠くの大きな目標は近づいてこない。
本書から得られるものは、まさにこの言葉通りです。
「今自分にできること。頑張ればできそうなこと。そういくことを積み重ねていく」というのは、小さく聞こえますけど「目標」ですよね。
目標、すなわち目的地を「今自分にできること・頑張ればできること」と絶対に無理な設定にしないことであり、打率やヒットの数など具体的な数字で設定することになります。
また、「頑張ればできること」は、公式の中の「自己評価を高くする」にもつながっていると思います。
そうした小さな目標やそれを達成した積み重ねが、イチローさんの言う「遠くの大きな目標」の達成につながっていくんでしょうね。
もちろん、イチローさんのような結果を出す人は世の中にそんなにたくさんいるわけではありませんけど。
神メンタル要約のまとめ
「メンタル=心を強くするためには、自己評価を高くすること」と言われて、筆者は目から鱗が落ちる状態になりました。
これは「今に自分にはできないから」「できなかったらどうしよう」とやならい言い訳を並べるのではなく、「できるはずだ」「自分の目標なんだから」と自信をもってすすめていって、目標を達成するごとに自己評価を更新していく必要があるということなんですね。
筆者の場合はまだまだ未熟です。
まずは、目的地を正確に定めるところから始めることにします。